防御反応
GM
[2013/08/25 01:35]
>「簡単に聞くが、あんたらこの巻物を強奪するつもりだったんだよね?」
体格とは反対に軽々とした風体のダンテを、女はきつく睨む。
「アタシは"見せてほしい"って言っただけさ。
強奪?フン、被害妄想だね」
つい数秒前に指摘された『挑発的』な態度を繰り返す。
根本的に省みることはしないようで、認めたら負けの姿勢が伺える。
>「まぁ、仲間を大事に思っているというのだったら> なおさらその態度は改めるべきだと思いますけどね。> 大事に思うあまり、逆に仲間を危険に追いやっているように思えますが。」
女は聞き入れないとばかりに横を向く。
つかれている図星をそうではないと言い訳考えているふうにも取れる。
>「ぶっちゃけ、なんで地図をながしたの?自分らで取ればよかったじゃない?」
「"売れる"んだ。カネになるものはもらっといて損無いだろう・・・?
こんなにわんさか来るとも思わなかったし―――・・・」
そう言って、眉間にしわを寄せる。
普段自分の生活圏とオランの違いをいま体感したとでもいう顔だった。
「いっつもは、護衛とかゴブリン退治さ。
アタシ、酒場で働いてるんだ。でもそれだけじゃ人生持て余してる感じしてね、
冒険者のマネはじめて、そういう小金稼いでるのさ。
この、デカイ、アンタに似た男と一緒にさ」
いくつかの会話で気が落ち着いたのか、女は喋り出す。
「アタシは、パダから来たんだ。でもパダで生まれたわけじゃあない。
たまたまあそこで縁があって、なんとなくで、ずっと働いてる。
でもアタシ・・・パダの街はあんまり好きじゃない。
右見ても左見ても、遺跡、遺跡、遺跡の文字ばっかりだ。
パダにくるやつの目は油みたいにギトついてて、どの会話も上の空。
わかるかい、競争の雰囲気。
あわよくばの夢を見ながら、しっかり他人の足を引っ張るっていう空気。
・・・でもある意味、居心地いいよ。無理してまで他人に愛想まかなくていいんだ。
アタシはアタシのままでいいんだ。そう肯定されてる気がしてさ」
>「さて、最後の質問。どうする?このままここに放置がいい?そしたらおれらは『落し物』拾って帰るけど。>それとも助けて欲しい?もちろん、有料だけど。」
「ア アタシ、たすk」
女が泣き出し、その顔を上げたのとは反対に、怒りを顔に表したのはスキンヘッドの大男だ。
「なに言っとんじゃ!!ふざけとんか!!!」
頭部をすっかり赤く充血させ、目を剥き出してダンテを見る。
「助けなんかいらんわ!はよ去れや!」
「アンタぁ!!」
「なんじゃ!お前もう、黙れや!!」
その二人の怒声に盗賊は苛ついたふうに細かく動き、魔術師の男はすっかり横を向いている。
だが何を決したのか、魔術師の男が縛られたまま前へ動き、背を出した
「ここに」
わずか自由になる体をうまく動かし、硬貨の音を鳴らす。
魔術師の腰袋からそれは聞こえる。
「4000ガメルあるはずです。
安すぎるかもしれないが、今ここでのことをすべて忘れて、
そして、何もなかったと、離れてもらえるでしょうか」
頭を赤くした大男はまた黙した。
女はぐす、と鼻をすすって、1人欠けた3人の反応を待った。
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GMより:
こう、もう、すみません!
深夜ドキュメンタリーな気分でお届け。
セルマさんたちは半降参というか「剥がさないでー!殺さないでー!」ときます。
ですがこれはもう、PCたちのロールプレイタイムです。
・魔術師(リノーディド)の提案にそって、彼の4000Gだけ持って行く
・気絶させ、持ち物をまるっと持っていく ※難しくないので判定はすべて端折ります
・その他!
ですね。
お手数ですがよろしくお願いしますm(__)m
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