帰還
「ロイド、お待たせ!
お世話になりました、これ飼葉代の後金です」
パダの宿で、ロイドを回収する。
「こういうひとたち来てないですか?」
イアンさんたちにはここを伝えておいた。
先に帰ったなら来ててもおかしくないはずだ。
「来てないですか。
じゃ、もし来たら、オランに帰ります、って伝えといて下さい」
金貨を置いて、伝言を頼む。
ヘリオンはミノ亭とかも知ってるだろうし、詳しい場所を言う必要はないだろう。
ロケーションでダガーの行方を探ろうと思ったけど、なんとなく、やめておいた。
もしかしたら、帰って来られなかったのかもしれない。
充分にあり得る話。
それを確定する必要を感じなかったから、やめておいた。
なぜって、もしパダに反応を見つけても、探しに行く気はないからだ。
冷たいかもしれないけど、そういうものだと、オレは考えてる。
* * *
「えー、そんなに安いんですかー」
学院での引き取り価額は微々たるものだった。
地図も安かったし、そんなもんだろうとは思ってたけど。
「じゃ、これとこれは売ります。
仕組みが解明したら、結構な知識が得られると思うんで、楽しみにしてますね」
コマンド・バグベアードは持っておこう。
使う機会なんて無いだろうけど、暇を見て研究するのも面白い。
とにかく、折角魔力が籠ってるものなんだしね。
コマンド・ゴーレムを理解する役には立つと思うんだ。
* * *
慰謝料で得た金はあぶく銭だ。
こういうのは使っちゃうに限る。
だから、馬たちの飼葉代とかを前払いして、パーっとなくした。
あとは、ジゼルに手紙を書いた。
自分で言うのもなんだけど、オレの字ってどうして丁寧に書いてもこう、ミミズみたいなんだろう。
あの、字が上手に書けるペン、欲しかったなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
水晶の原石を送ることにして、アンセルム子爵の屋敷を訪ねる。
手紙を水晶と一緒に革袋に入れて、預けた。
「レックス、か」
酒場でグラスを傾けながら、ぽつんと漏らす。
目の前には、マンティコアとかに刺さってた針。
「また行きたいな。
それで、また帰って来たい」
針をいじる。
面白い遺跡だった。
ああいうのがごろごろしてるんだろうと思うと、わくわくする。
それと同時に、どんなに実力が付こうが、ひとりじゃどうしようもないことも、よく分かってる。
マルドル姉とバルカ兄、今度こそふたりを誘おう。
今度は、そうしよう。
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PLより:
それでは〆!
しょうGM、あれりーテッピンさん玄武さん、どうもお疲れ様でした!
戦利品は、
【コマンド・バグベアードのスクロール】と【水晶の原石】をいただきます。
水晶の原石はNPCにプレゼントして消費。
分配は一人当たり2130として、アレルに226、ラバ代50、戦利品2点220、端数を使ったりして1500を現金収入とします。
余った分はきっとどこかで適当に使いきったんでしょう!
今年12月までの馬代を払っておいて、事実上300の収入。
ごあいさつは改めて相談所に投下しようと思います!