魔術師長の事務室【判定済】

GM [2013/07/17 21:15]
4人はヘリオンらの解放を先にすることに決める。
その手がかりとなりそうな部屋の候補を挙げ、目指した。


それはオブシディアンドッグが守っていたと思われる中央北の観音扉の部屋。
粉々に砕けた黒曜石は床に散らばり、靴の下でさらに砕けた。
扉は革張りだったようで、その表面は枯れ、艶も弾力も見受けられない。
だがそれでもみすぼらしい様子になっていないのは、手の込んだ装飾のせいであろう。


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部屋に入る。
明かりはルーイのライトダガーと、ダンテのランタンがある。
ガラフは夜目が効く。


扉を開けた正面に大テーブルがあった。
椅子は対面式で置かれていて、数脚。
その奥に重そうな木製の机がある。


本棚がずらりと並んでいる。
いくつかの本もある。
下位古代語のものは少なく、ほとんどが上位古代語だ。
なかには何の言語か分からないものもある。
現代となっては文字が失われた言語のものだろうか。
しかし、それさえ憶測にすぎない。


部屋の横に分室があった。
入ってみると、ベッドルームのようだ。
特に変わったものは見受けられない。


机のある部屋に戻り、奥の木机の抽斗を調べると、気になるものを見つけた。
4人はそれを入手する。


他の抽斗には、書類と思われる紙が束になっていた。
もし目を通すなら、上位古代語で以下のように書いてある。



―――――驚異となる新生物の登場は一部に周知である。
深刻に受け止める必要があり我々は動いている。

"失敗"はない。
この実験の失敗は混乱をさらに拡大し、生活の恐慌に直結するからだ。
一部に周知のあの凶悪な魔法生物ハームマナは、我々に都合の悪い形で公開に至るだろう。

ブランプ氏はこちらにプレッシャーを与えるだけで、実質、協力をしていない。
レックス内でこうして好きにやらせてもらっていることが協力なのだろうか。
今はいがみ合うシーンではない。やらなくてはいけない。



―――――これはいいニュースなのか悪いニュースなのか。
我々の間でハームマナと仮称していたものに、公式に名前がついた。
アトン。あの正体不明の複合魔法生物が、原子という名に近いアトン。
笑ってしまう。なんとセンスが悪い名前だろうか。いや、皮肉がきいていて良い。



―――――研究とは、目の前のひらいた世界に一つずつ理を見つけ繋げていくのが醍醐味だ。
だがこれはなんという苦行だろう。
正解を探し、試し、間違い、なんと辛くながい行為だろうか。
NO、NO、NO。
アトンが我々に対し、首を縦に振る瞬間はやってくるのか。



―――――この施設は何が何やらわからない。
時に料理を研究し、銀を研究し、マナで遊び、神経にキスをする。
『悪魔は真の方程式を知っている』だって?
悪魔はどこにいるのやら。まず我々は悪魔を呼びださなくてはいけない。
アトンが悪魔だというなら、もうお手上げでいいだろう。



―――――見ているか。
神よ。
あなた方は自らの子を捨てるか。
あなたたちのいない世界で、あなたたちの真似をしている我々をどう思う。
神は死んだ。知っている。ああ、知っている。
だからこの施設が、ある。



日記のようだ。最後の一枚は液に汚れたようで、黒く劣化している。



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アレルは入手した物質について、よく観察し把握した。


精霊銀で作られた置物。
用途としてはほぼないが、美術価値はそれなりにありそうだ。
一見して、ヘビを丸めたような形をしている。


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GMより:

アイテムゲットー!!
IDを発行しましょう。ここで手に入れたのは<I09>です。
セージ知力で13で正体を公開します。
ダイスをもらえましたら、達成値に応じて追記します。

【追記】
こちらの記事を受けて追記です。

達成値14、看破しました。
このアイテムは換金アイテムです。
売値は500ガメル。

どんどん調べちゃってくださいませ!


さて、お次はどうしましょう。


☆こちらへの返信は『地下2階』のみへチェックをいれてください

初稿:2013/07/17 19:12